初めて上京した時に叔父が東京見物に連れていったことを、このブログに記したが、その叔父は資材系の建築会社を営んでいた
叔父は1964年東京オリンピックの建築需要で、大きな財を築いていた。リンカーンというアメ車に乗り、自宅には高級輸入酒や装飾品が並び、飼い犬3匹の中のシェパードは学校に通わせていたりもした
叔父の家に遊びに行くことも多く、大人の会話もよく耳にした。その中で、「設計書に記された鉄筋資材よりも細いものを使って利益をあげるのが業務の常識」であるようなことを話していたのを小学生ながら覚えている
その業界がどの範囲なのかは知らないが、全く根のない話ではないだろう。東京オリンピック開催の10年後制作された「タワーリングインフェルノ」という映画の中で起きる火災の原因も「設計書と違う資材」だった
ここ最近、オリンピックの東京招致が話題になっている。私の場合、「東京オリンピック」と聞くと、首都高速が横倒しになる光景を連想してしまう。子供の時に受けた印象というのは本当に強いと思う
招致に費やす金の流れも含め、この単語と一緒に記憶された感情は、すこぶる悪いのである
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